液浸メガワットの虚実

昨年に引き続いて、香港のDC関連展示会を訪問。昨年は金融向けや、これからは中国のAIですよ、といったイケイケの展示が印象的でした。
今年はうってかわって、実務的な展示が多い。設備、電力、卸売などなど、参加者は多いのですが、展示が地味になる。どこも、パネルと人で、よくいえば商談中心、悪くいえばともかく地味。

【それでも液冷、いや液浸】
そんななか、ひときわ眼をひくのが、中国のデータセンター設備系事業者、sLiquid。Vera/Rubin対応や液浸関連設備の展示で注目を集めていました。上の写真は液浸のデモ表示、10枚のプレートにCPU2、GPU8をそれぞれ搭載、乱暴な計算ですが、これをラックと見なすと、300kW。現在のそれなりの設備が120~150kwだと思うと、結構、大きいです。なにより、詰め込めるのが良い。基盤とGPUの密度という点では高い評価です。

【縦置きか、横置きか?】
とはいえ、色々気になるというか、突っ込みたいところがあります。一番手前のボードしか、通電してませんよね?という野暮は別にしても、冷却のパイプや外部循環機器等の面積もありそう。
そして、参加している人が聞いていたのが、縦置き可能か?という質問。そもそも横置きという気もしますし、ボードをクレーンで引っ張り上げるなら縦置きの方が面積効率は確かに良さそうだが・・・。と隣で聞き耳を立てていると、結構、回答に苦慮している模様。どちらでも可とかなんとか言っていましたが、液浸大規模化となれば床加重は㎡あたり、1.5tは軽く超えてくるという話もあり、やっぱり横になるのか?でも、それだと、床効率は悪くなるかもと考え込みます。

【ほんとうか?MW対応】
このsLiquid社、世界初のMW対応ラックを開発と打ち出していて、興味津々だったのですが、実物はなく、コンセプト展示だけでした。

よくよく見てみると、2つのラックと中央に冷却インフラということで、実質3ラック相当、搭載CPUが64(8×8)、GPUが640個(10×8×8)ということで計算すると確かにMWを超えています。ラック当たりだと半分なのでは?という気もしますが、この場合、冷却機構1ユニットで、現在の2ラック相当を受け止めるということで、チップ性能と熱が上昇しても、今のユニットでMW級までは処理できるという言い方でした。現実解としては筋の通った話です。

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