ラスベガス Mobile World Congress 携帯?

上海に続いて、Mobile World Congress Las Vegasを訪問です。このシリーズは、メインのバルセロナがメジャーなのですが、上海や中近東でも実施しており、地域色豊かなバリエーションになっています。上海は以前、ご報告した通り、AIだらけで規模が縮小していたのですが、ラスベガスのMWCは次の特徴があります。
・イベントは面積縮小、施設は少し豪華に
これまではお約束のラスベガス展示場(CESと同じ会場の一部)だったのですが、今回からはフォンテンブローホテルの6階。会場のグレードはあがりました。
コーヒー、軽食等は出しっぱなしの食べ放題。イベント会場食事なんて、ジャンクだろ、と思いがちですが、意外にパン、ケーキがおいしかったです。しかも、ラスベガスはインフレ真っ只中のアメリカでも、更に値上げの嵐、お約束のマクドナルドでもUber使うと、普通に5000円近いです。最後のチップ欄が普通に15%スタートで怖いです。パンと水、馬鹿になりません。水は1本大事に持って帰りました。だだっぴろいホテルと会場間のUber移動も空港が絡むと、普通に7000円、宿泊費も少し遠目のTier3級(コートヤード)で、普通に6万円近いです。CESの時期よりも高く感じました。ですので、ともかくネタを仕入れて回収に努めます。
・展示、講演は法人モバイルより。端末の展示なし、AT&T、Appleは参加せず。そもそも、展示会のみチケットは販売なし!
MWCシリーズは、通常、展示会のみのチケット(上海だと、直前に無料になる)があるのですが、ラスベガスは有料のみ。ちなみに1100ドル、厳密には3割引があるのですが、結構強気。しかも展示スペースは狭く、出ている会社も法人向けの再販等が大半です。明らかに消費者向けはターゲットではありません。講演も妙にIoT押しだったりして、私にはなじみ深い話が多いですが、たくさん人呼ぶような感じがないのです。例えて言えば、ドコモのショーではなく、旧NTTコミュニケーションズの展示会といった印象が強いです。
・6G?、そんなものはない・・・
上海でも6G、あるいは5.5Gの話は少なかったですが、今回、ラスベガスでは、まったくといってよいほど話題にあがっていませんでした。NTNは少しありましたが・・・。
かつて米国が3Gをすっとばして、LTEを導入し、強引に4Gという名前にしたことがありますが、今回も既視感があります。米国は携帯=キャッシュカウなので、困ったことにならないかぎり、金食い虫の次世代投資はしないという業界の雰囲気が強かったのですが、6Gも、そうなるのでは?という予感がします。
その癖、トランプ政権下の特徴でしょうが、電波のオークションは、もっとやれ!という基調講演もあり、電波帯域は抑えておく、新技術の導入も抑えるよ!という新規参入余地は無くしておきたいのでは?という感じです。
余談、帰りのシアトルが怖かった・・・
ラスベガスに来ると、帰りはシアトルでAmazon Goを見て帰るのがお約束だったのですが、ラスベガス同様、シアトルも少し危険な雰囲気でした。
いつも冬は悪天候で憂鬱な感じでしたが、今回は晴れ。暑さもなく、いい感じかなとホテルへの電車で座っていると、若い男がセキュリティ要員の検札(シアトルは改札なしで、ランダムにセキュリティ要員がチェック)でトラブル、チェック要員が女性だったためか、妙に強気で「I’m devil.」を連呼して車内をウロウロ、回りに緊張感が走ります。日本人男性、シアトルで銃撃とか、しゃれにならん、海外旅行保険は高めに入っておいてよかった・・・と。
これで済めばよかったのですが、ホテルがダウンタウンだったこともあり、周辺の通路にホームレス、荷物をかかえたホームレスの出勤?と、歩くのも少し緊張。だめ押しに、帰りの電車で座っていると、またも改札要員。すると、回りの5人ほどがひっかかりました。いずれも、電子チケットは買っているが、タップしないで乗車。つまり無賃乗車。当然、罰金だが、みんな、タップし忘れたと主張しています。どうも、まったくの無賃乗車は厳しい罰だが、電子チケットは持っているので、私はタップし忘れたのだと主張すると、軽めの措置になるようです。ちなみに電子チケットで割引なしだと、3ドルです。500円弱だと思うと高いのでしょうか?これはもう、空港-ホテル間もUberでしょうか?でも、普通に80ドル越えてきます。少し考えます。

