CES2026 その1 足は飾りなのか?神学論争の始まり


CES2026 Las Vegas、今年も行ってきました。昨年秋もMWCで訪問していましたので、割と早めの再訪です。相変わらず、寒いし、物価高いしで、何というか、厳しい街です。
今年のCESはAI、特に人型ロボット、もしくは物理AIに注目の集まるイベントだったと思います。感覚的には深センのロボットイベントを後追いしているような感じです。人が集まっていたのは深センの有名なロボットベンチャー、UBTech(リングで人とロボットが対峙)なのですが、多くの出品ロボは、上の写真のような足なし、車輪駆動で手作業を売りにしているものが多いです。
かつてのペッパー君と同じといえば同じかもしれません。今回はAI技術の発展により、大量かつ低コスト、特に学習コストと時間を削減できるのが売りとなる訳です。
しかし、この業界、ご存じの方も多いように、ロボットのプロ、機械のプロであればあるほど、人型ロボットには否定的な方が多いです。いわく無駄が多い、必要な機能にフォーカスすべき、最も典型的な主張はそもそも二本足は無駄です、という主張です。かつての「足は飾りです。偉い人には、そこが分からんのですよ」という言い分です。
一方、深センだけでなく、テスラも今年、人型ロボを販売します。1台450万円を超えるという訳ですが、機能の充足状況に比較すると、出来ることはやはり限定的です。足の有る、無し関係なく、持ち上げる重量は、普及品だと3kg、稼働時間も20分です。テスラの高級品は10kgいけるそうで、さすがですが、やはり稼働時間は2時間以下と言われています。
上記の都合からか、CES会場においても、人型ロボットは洗濯モノをたたむ、ポップコーンを袋に入れる、コーヒーを入れるといった、重量制限を回避しつつ、移動も抑えめ、というデモだらけになっています。
やっぱり、まだまだだね、とだめ押しする声も増えていますが、一方、人手不足環境下においては、人がいなくなった職場に、そのまま、はめこみ?送り込む?には人の形が望ましい。そもそも、既存の職場は人間にあわせてサイズも設計もなされているのだか、人型には必然性がある、という主張も一理あります。ということで、人型ロボの必然性は、今後も神学論争として、えんえんと主張がかたられていくことになりそうです。

人型は非合理的という主張は、手と眼にフォーカスをあてた製品を増やしています。私がCESで見て、この辺が良いのでは?と思ったのは、ロボゴルフカート(カートが画像認識で人に付いてくる)、ロボ台車(人乗せて自走する台車)でした。どちらも、使い易そうで、よい感じです。ということで、私はやはり、「足は飾り。人型は非合理的」という主張に惹きつけられているようです。



