2024上海MWC AIまみれ、5G-A、通感一致と低空経済圏

2024年上海MWCが6月26日から開催、参加してきました。バルセロナを筆頭としたGSMAの三極イベント(もう一つは米国)の一つで、中国開催の特徴か、普通のおじさん、おばさんも沢山来場している独特の雰囲気があります。今回の注目点とましては、「欧米企業参加は減少」、過去、米中関係が悪化しても、エリクソンやノキア・ジーメンスは、スポンサー含めてしっかり参加していましたが、今回はQualcommがスポンサーのみ。しかも、実質、展示はないという変速的な扱いでした。もともと、Huawei、ZTE、中国3キャリアが大きな展示をしているのですが、今回はAlibaba、Tencentも見当たらないのが残念です。

もう一つの特徴がともかくAI。通信視点では6Gの存在感は小さく、5G-Aを全面に打ち出しており、「5G-AからAIへ」とか、AIキャラクター関連の展示がともかく多く、通信よりも、AIの展示会といった雰囲気になっています。
そのなかで、おもしろいのが、「通感一体」「通感一致」。低Latencyとあわせて、AI、操作、通信を人視点でズレ、誤差なく一体、一致させるという主張です。5Gの頃から、言われていた低Latencyに関する取り組みですが、AIが出てきたことで人の検知・操作とネット経由の操作・検知を、同じものとしていくというのが、なかなか力強い主張になっています。
もう一つが低空経済圏。6GのイメージですとNTNを想像しがちですが、こちらは、NTNより低いドローン、近海、大規模橋梁等のアクセス困難エリアを、通信制御だけでなく、経済活動空間として定義しようという話でした。通感一体化を低空経済圏に広げるというのは、改めて注目すべきトレンドだと思います。