2025MWC、国策と鉄塔に注目

参加社数は減ったMWCですが、やはり、中国ならではの展示は多く、いくつかおもしろい動きがありました。

【国模、国算、国芯、国盾】
全くの新規コンセプトという訳ではありませんが、あらためてAIモデル、クラウド(AIDC)、通信網に、国家規模のセキュリティシステムを、国のインフラとして提示されていました。やはり国のAIモデル、国模を明示してきたことが分かっているとは言え、それなりの迫力を感じさせます。

国策とならんで、今回、特に目を引いたのが、鉄塔。中国においては中国鉄塔となります。ご存じのように、中国は鉄塔部位をほぼほぼ共有化しており、特に郊外、過疎地、山間僻地等は、各社が競争しない構図になっています。
今回の中国鉄塔の表示は、緊急用、アンテナ車両型(日本のより、一回り大きいイメージ)、超大型鉄塔、多用途鉄塔、鉄塔近辺での電力/配送/見守りなど、鉄塔を独立したインフラと位置づけて、それに付加価値を加える。また、通信事業者単体では、手の出しにくい超大型鉄塔など、様々な鉄塔が表示されていました。鉄塔の歴史、各社に与えた投資削減効果など、興味深い主張もあり、6G時代、7.4GHz対応などを考えると、鉄塔はもう、通信事業者単体に努力してもらう時代ではないな、という感を改めて感じました。

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