人手不足、高齢化がAIを必要とする(2) 日本だけの話ではない

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おそらく、未来に書かれる日本の歴史教科書には、2015年頃が転換期だったと書かれることになりそうだ。ファミレス大手チェーンの24時間営業の見直し、大手運輸・物流事業者による年末や繁忙期の配送遅れなど、労働力供給の弱体化がボトルネックとなって、日本の産業、社会への深刻な影響が生まれ始めた。
現在も、この状態は深刻化しており、コンビニエンスストアの24時間営業、宅配便や郵便の集配、介護やその他の分野へと人手不足が拡大をつづけている。

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この原因は、ひとえに少子高齢化による労働力人口の減少だ。1980年頃から本格化しはじめた少子高齢化は、現在も進行しており、2030年には労働力人口が、2015年比較で10%強減少するという予測もある。日本社会は、日本だけでなく、世界の歴史からみても、異例かつ予測できない事態に突入しつつある。

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[chat face=”azatooth.jpg” name=”アザト君” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]なんて言うか、日本はお先真っ暗って感じかな?外国に移住した方がよいのかも・・・。だって、世界の人口はいまでも増えているって聞くし。[/chat]

[chat face=”frogface.jpg” name=”カワダさん” align=”left” border=”blue” bg=”green” style=”maru”]

人口減少が話題になると、必ず出る反論の一つが、世界の人口は増えている。日本の人口が減少しているのは日本固有の事情である!と、これは半分正しいが、残り半分は間違えている。

世界の人口が増えているのは確かだが、その多くは東南アジア、アフリカ等の新興国であり、日本だけでなく、韓国、香港、台湾、ロシア、東欧、ドイツ等も人口は減少傾向である。
また、人口での貢献が大きい中国も、2025年以降、人口減少に突入するという見方が強まっている。

既に移民を大量に受け入れたアメリカ、英国のように、当面、平均年齢が若く人口増加が続く国はあるものの、先進国の多くは日本の後をおって人口減少に転じていく。おそらく、インド、アフリカは人口増加が続くものの、2050年には全世界の人口は成長から、成熟期に入る可能性が高いと思われる。人類視点で見ると、増え続けるのは後30年。日本が他の国よりも、40年近く早く人口減少モードに突入したのは確かだが、日本だけが人口減少というのは違うと思う。

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[box04 title=”みんな、日本の後を追うことになる”]

素朴な見方としては、先進国は人口減少、新興国は人口増大と言いたいのだが、アメリカ、イギリスは増えているので、先進国は減っているとは単純に言いにくい。
しかし、この中身をみると、アメリカやイギリスは移民の増大と、直近の移民増大による平均年齢の引き下げ効果が大きい。誤解を恐れずいえば、移民政策が見直しされて、移民の受入れ数が減ったとしても、既に受けいれた移民は若く、これから10年超は多産傾向によって、人口増加のドライブを維持できる。つまり、直近、移民を受けいれた先進国は、しばらくの間、人口減少の事態にはならないと思われる。

新興国は、明らかに経済環境がよくなり、一人当たりGDPが300ドル、3000ドル、1万ドルを超えて、生活環境や水準が先進国に接近するまでは、人口増加の勢いが続く。恐らく、3万ドルを超えると、人口増加の勢いは抑制されるが、2025年頃に中国が減速しても、インドが最盛期に突入し、その後、アフリカ諸国の経済発展が、中長期的に(恐らく2050年頃まで)人口を急速に増加させる方向に向かう。

これらの動きが一巡するのは、2050年から2100年頃と言われており、この頃には世界の人口は、成長から成熟、場合によっては減少傾向に転じるのでは?と言われている。[/box04]

次は、人手が足りないなら、移民ですよね?

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