AIを奴隷にして税金徴収しベーシックインカムへ(2) AIは現代の奴隷か?

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そこで、欧州のAI・ベーシックインカム派は、ここで切り札を出してきた。それがAI、ロボットへの課税である。労働を奪ったAIは税金を払うべきであり、それこそ、ベーシックインカムの原資としてふさわしい、という主張だ。AIやロボットの保有は、主に企業となる訳であり、要するに法人、もしくは資本家(欧州では、むしろ、こちらの言葉がよく使われる)が支払うこととなる。やさしくいえば所得再配分、ひねって見れば資本主義を攻撃するタイプのコミュニズムに近い。

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[chat face=”azatooth.jpg” name=”アザト君” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]なんか、ちょっとうさん臭くなってきた(悲)[/chat]

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この主張で最も疑問を抱かせるのは、仮にAI/機械がすべての労働を、いつの日か置き換えたとして、なぜ、その収益がベーシックインカムに、すべて提供されなければならないのか?企業や社会が、本当にそれを受けいれるのか?という素朴な感想である。

この議論の流れには、欧州で顕著である貴族社会に対する理想主義的な見方、労働に対する根本的に否定的な史観(プロテスタントで一回修正したのだが)が背景にある。
無意識かもしれないが、ローマ時代の市民(実は貴族)は、日常活動として芸術、政治を行い、労働は奴隷が分担するというなかで、貴族がアーツのみを追求するという生活スタイルこそ、彼らにとっては、目指すべき一つの理想的な社会のあり方なんだろう。

根源的なところで労働は忌むべきもの、やらずにすむなら、なしで済ませたいという感覚もある。だからAIに押しつける。彼らにとっては、たぶん自然な流れで、疑問など生まれていない。

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[chat face=”frogface.jpg” name=”カワダさん” align=”left” border=”blue” bg=”green” style=”maru”]いまさら奴隷制度を復活させる訳にいかないのが現実であったのだが、ここにAI、ロボットという奴隷にしても、心の痛まない存在が登場したことで、ベーシックインカムと人間らしさ?を今こそ、実現すべき、という考えに至ったと思われる。

ここまで論を進めると、それは欧州の話で日本や米国とは関係ないかな?と思いがちであるが、実はベーシックインカムはともかく、ロボットやAIへの課税、その前提となる登録制(AIやロボットを稼働させる場合、必ず届け出ることを義務付ける)については、EU内部で既に検討が進んでいる模様だ。

もちろん、AI利用における倫理学的側面など、関連する検討とあわせて行われているのであるが、重要かつ最終的な狙いは、AI、ロボットを無秩序に開発、利用させないこと、そこからあがった収益を、社会に還元させる、当面の優先順位は労働者の転換教育の原資とするといったところである。この主張は、日本に対しても同じルールを採用するよう申し入れてくると予想されている。日本社会にとって、決して人ごとではない[/chat]

[chat face=”azatooth.jpg” name=”アザト君” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]なんか、話が大きくなってきたな。それに、なんか職業とは関係ない思想っぽいのがにじんでいるような。とはいえ、もらえるものは、もらいたいんだが[/chat]

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