AIは本当に仕事を奪っているのか(5)? 心が通じるのが人間だから(笑)
[chat face=”azatooth.jpg” name=”アザト君” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]じゃあ、芸術家になるのはあきらめる。でも、人と人との心のふれあいというか、人の心を理解することは人にしか出来ないよね。そこに職業が残るんじゃないかな?というか、結論として、そういう職業ないの?[/chat]
[chat face=”frogface.jpg” name=”カワダさん” align=”left” border=”blue” bg=”green” style=”maru”]
「ひょっとしたらAIは職業を少し奪うかもしれない、でも大丈夫、人の心は機械には分からないから。だって、僕たちは人間だから(以下、ループ)」
なぜなら、AIには心、気持ちがない、人の本当の気持ち、感性は分かるはずがない?と続く、人間としては、頭ごなしに否定したくない、なんというか人の情に訴えかける論だな。
技術的には、芸術と同じで、完全な人の情緒、心を理解、再現することは困難であっても、それっぽい応答、問いかけ、コミュニケーションを模倣しつつ、制作することは既に行われている。一般の人々にアクセス可能なように、開放された対話型AIの実験を見ていると、状況によっては、人との会話で、AIを人間と思い込んでしまうケースも、いくつか指摘されている。AI/機械と人間を会話から分別するといった、一昔前のチューリングテストの様な状況が、現実になってきた。
技術的な視点ではなく、ビジネス的な視点で見ると、AIに基本業務を委ねて、人間は人とのコミュニケーション、接点強化に特化すべき、という考え方は、合理的な使い分けではある。ただ、たとえ人を相手にするとしても、簡易な応答、事実確認等はAIに任せることもできそうであり、今のコンタクトセンターでも似たような業務構成になっている。
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[chat face=”frogface.jpg” name=”カワダさん” align=”left” border=”blue” bg=”green” style=”maru”]
ただし、その場合、必要となる人の数は、すべてのプロセスを人間が担当していた状況と比較すると減ってしまうことになるんじゃないかな。
業務プロセスの多くを、AIに任せることで、残されたコミュニケーション担当は、より多くの時間を、対人コミュニケーションに当てることになり、一人当たりの対人業務量は更に増えるが、その全員が対人業務に従事し、時間のすべてを対人業務にあてる必要性は乏しい。
「(高度な)対人コミュニケーション能力を必要とする仕事はAIに代替されにくい」、というのは正しい。
「対人コミュニケーション能力をみがけば、今の仕事をAIに代替されても、仕事は残るから大丈夫」というのは、必ずしも全員大丈夫という訳ではないというのが妥当な見方と思われる。個人的にも、コンビニで買い物したり、電車に乗るときなど、毎回毎回心が触れ合って、通じ合うのはチョット重すぎるよね。
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