この職業はAI時代に大丈夫?(8) 図書館司書

[chat face=”frogface.jpg” name=”カワダさん” align=”left” border=”blue” bg=”green” style=”maru”]これまでとは少しかわって、図書館でお世話になっている司書さんをとりあげる。[/chat]

[chat face=”azatooth.jpg” name=”アザト君” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]素人考えだけど、検索とか、コード設定とかはAI向けかもしれないけど、本を本だなに並べたりする、物理的なところは厳しいようにも思える[/chat]

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図書館司書は、図書館に置かれる専門的職員である。厳密には、英語の Librarian に相当する図書館専門職の翻訳語であるが、日本においては、図書資料を扱う仕事をしている図書館職員を専門的職員であるか否かを問わず広く司書と呼ぶ傾向がある。

業務としては、図書館資料の選択、発注から、分類、目録作成、貸出業務、読書案内などの専門サービス提供があげられる。

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実は、AIの脅威が喧伝される以前から、ネットの普及によって、いわゆる知の検索場所としての図書館(わからないものを調べに来る)の地位は相対的に低下したと指摘されることが多い(もちろん関係者ふくめて、反論も多いが)。

図書館の位置づけ自体が、知の探索というよりは、書物に触れる場にシフトしていることは否定できないと思う。加えてバーコード等による資料の情報管理は、貸し出し管理の合理化等につながっており、自動貸出機等の導入で、館内の生産性が上がることで、要員数の増大を防ぐことも期待されてきた。

また、並行して電子書籍化の進展により、紙の本の相対的な位置づけの低下、あるいは管理コスト負担等にも注目が集まっている。AIが仕事を置き換えるではなく、そもそも図書館はコンピュータ、ネットワークに、どのように対応していくのかが長年、課題となっているというべきだ。

ただし、電子化が進みつつあるとはいえ、紙の書籍が一足飛びになくなることは考えにくく、むしろ、図書館こそ、その保護につとめるべき、という声も無視できない。

現在、AI導入の新たな視点としては、工場、倉庫との比較で、書籍の情報管理は一元化できるようになったが、物理的な書籍の位置管理、搬送、貸出・返却手続きを、ロボット化するための棚、ハンド機構等を前提とした次世代図書館の検討も一部で進められている。

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現在の図書館AI化は、座席受け付け、館内案内、貸出処理等のフロント業務と図書館司書が選書業務としてレファレンス等の検索やアドバイザリー業務などを提供することが目標と設定されている。

バーコードで本の情報は管理できるが、物理的な搬送、書棚への再格納は人間の手で行われており、これを完全自動化するには、現在の図書館と書棚にロボットを置くのではなく、ロボットが書籍をハンドリングすることを前提とした図書館のレイアウト、専用棚等に、新たに更新してしまう必要がある。AI分野で、よく行われているPoC(Proof of Concept)のような小規模実験が困難であり、全面的な図書館の改装等は今後10年以内では困難と見られる。

【図書館司書はAIと、どう向き合っていくのか?】

図書館における資料のハンドリング等については、図書館司書の本来業務ではないため、手間を要しているとしても、その削減は、本来業務であるリファレンス、選書業務等により、時間とリソースを振り分けられるようになる、とされており、書籍との、より深いかかわりを追求する方向が職業としての望ましい方向とされている。

職種としては、図書館司書職は、書籍等に関する高い専門性、情報管理のディレクターとしての役割に高度化していくこととなる。

その際、書籍データに関する検索、情報管理においてAIはツールとしての有効性を発揮する形となる。他職業同様、人数が減る、残る司書さんには、より高度なスキル、ミッションが求められるとなる訳だが、紙の本と電子の本、人が本をならべるこれまでの施設と、機械が本を置くことを前提とした新たな施設とのせめぎ合いによって、職業としての質はともかく、量は大きく減少するリスクがある。

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次は、士業ではないが、プロジェクト管理、専門性、対人対応などの総合性が求められる、クリエイティブの士業として、編集者をとりあげる。

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